個人とチーム
実は私この3日程入院していました。
福利厚生←の人間ドッグの結果はオールAの健康優良児でしたが、ボクサー時代に曲がった鼻の手術をする事を今年の目標の一つに掲げていたのです。
一番上に出る↑プロボクサーになった2011年当時は、確かに鼻は真っ直ぐだったのが伺えます。
どの試合のどのパンチで折れたのかは解りませんが、段々と鼻が曲がってきて、呼吸するのもきつく、ここ十数年食べ物の匂いはおろか、良質な睡眠が取れないのも悩みの一つでした。
普段は点鼻薬等を用いて誤魔化していたものの、これから後40年は生きるとして、ずっとこの身体と付き合っていくのかと自問自答した結果、今回の決断に至ったのです。
昨年末ぐらいに動き出し、私の鼻を手術してくれる良い医師との出会いもあり、耳鼻科の医師と形成外科の医師による総力戦でのオペを行うと言う運びで今回の入院に繋がりました。
痛みには慣れているし、顔の腫れにも慣れているので、なるべく直ぐ帰らしてくれ。
と言う私の無茶なお願いも聞いてくれ、本日午前中に無事帰って来ました。
オペは朝一番の8時半~スタートし、当初の予定を大幅に上回る9時間にも及ぶ大手術となり、部屋に帰ってきたのが18時過ぎなのにはビックリしました。
今迄何百例と鼻中隔湾曲症を診てきた医師が過去最高クラスと言う程色んな骨が折れて、折れた骨同士が癒着してそこで固まっていたらしく、鼻の通り道も塞がれ、よくこれでボクシングとか過酷なスポーツをしてきたねと不思議そうにしていましたが、決戦に臨むオペ前に病室で、井上尚弥チャンピオンの本を読んでいたのが机の上にあり、『田原さんは根っからのボクサーなんやね。』と言われた事には自分でも笑いが出ました。
鼻が曲がり、呼吸が出来なくなり、満足のいく練習が段々と出来なくなる。肩を壊し、目が壊れかけ、ボロボロの身体で良くやってきたなと、あの頃を思うと自分は本当に今迄多くの人に応援して頂き、多くの人の支えがあってやれたのだと思う。
壊れたボクサーでも、本気で一発逆転で日本ランカー倒して、自分がランクインするのも夢見ていたし、自分が頑張ってきた形として、日本チャンピオンになるのを目標としていました。
残念ながら目標には遠く及びませんでしたが、私のボクサー人生に後悔はないですし、納得いくまでやってこれたのも、私個人の力ではなく、チームが支えてくれたお陰だと思います。
勿論私が入院するからと言って弊社の事業は止まりません!
手術を決めた時に従業員皆からの許可を貰い、皆が背中を押してくれた事に感謝です。
一部の患者様は、千羽鶴ならぬ一羽鶴を折ってくれたり、花をくれたりとお気遣い頂き、本当に嬉しく思います。
私達経営者は、毎月同額給与の役員報酬と言う形で法人から給与を頂くので、今回入院したからと言って給与が減る事もありません。
経営者に有給があるのか無いのかは解りませんが、今迄先頭に立って誰よりも突っ走てきた信頼の結果かと思います。
しかし、3日現場を離れて思う事は、早く皆の顔が見たい。
全身麻酔が解け意識はあるが、ベッドの上で満足に動けず、色んな物で縛り付けられている時には、少しだけ患者様の気持ちが解り、こんな思いをしてベッドの上で自由の利かない生活をしている方を救いたい!!
と言う気持ちが沸き上がり、猛烈にやる気に満ち溢れています!!
私自身まだまだ暫くは絶好調には程遠いかと思いますが、私にはそれを補ってくれるチームがある。
私一人の力では救えない方々も、従業員と協力しこの先も世の中のお役に立てる存在でありたいと思います。
理想は相手のパンチをもらわないのがボクシング。
病気等で介護の手が必要とならない事が一番ですが、万が一そうなった時の一番の味方でありたいと思います。
鍼灸訪問マッサージ心蓮 田原淳二
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