ご縁 | 代表の日頃の活動状況や考えていることを記事で発信し北九州で訪問リハビリマッサージをお届け

２０１７年１２月の勤務時代に訪問マッサージ事業を立ち上げ、対象となる初めての患者様を獲得して早、４年と半年。

初めての患者様は、脳梗塞後遺症で左麻痺のある方で、簡単に同意書を取ってきたものだから、この事業はイケる！この事業は伸びる！！

と、確信し祝杯を上げた事は今でも忘れない。

が、自分が思っているより中々とんとん拍子で事は運ばず、訪問してもらいたいと言う方はいらっしゃるものの、健康保険を使って訪問マッサージ治療を行うのに必要な、主治医からの同意書がもらえない。

訪問マッサージ治療で事業展開する際、まずぶつかるのがこの同意書問題ではないでしょうか？

今では数多くの経験もあり、知識もあるので、医師ともお話させてもらい、当院の訪問マッサージ治療にご同意頂く医師ばかりですが、当時は訪問可能かどうかの線引きも解らず、同意書を取得するのが困難だと思っていました。

患者様やご家族様も大体主治医に同意書の発行を断られると心が折れる。

整形外科の先生がダメならばと、内科の先生にお願いするも断られると、もう完全に訪問マッサージ治療を諦める。

私も経験が無いし、患者様をお連れする時間も確保出来ずに、やって欲しい方はいるものの中々次の患者様が獲得出来ずにいた時に、突破口を開いてくれた方が、グループ内の整骨院に通う一人の患者様で、有料老人ホームに入所するご家族様を紹介してくれたのです。

施設に入所される方は、皆どこかしら介護の手がいる訳で、とてもご自身一人で整骨院に通う事など出来る筈もない！

が、ここの嘱託医も『医師会からの通達で～どうのこうの』とかで、同意書を書かない。

定期的に通っている整形外科の先生も書いてくれず、ここで普通の方は心が折れ訪問マッサージ治療を諦めるが、この患者様のご家族様は、もう一つ通っていた皮膚科で同意書を取って来てくれたのです！！

今迄の悩みが吹っ飛んだ瞬間です。

固定概念を外して、誠心誠意お願いすれば、道は必ず開けると。

記念すべき患者番号２番のその患者様は、９３歳になった今も施設内で元気に過ごされております。

生死をさまよった時もありました。

転倒で圧迫骨折して入院した時もありました。

『ご高齢者様が入院すれば絶対歩けなくなるから』と言う私の言葉を信じ、早々に退院させ施設に連れて帰って来てくれたお陰で、今でも車椅子に頼らずご自分の足で歩いておられます！！

新型コロナウイルス感染症が流行以来、全ての施設で施設の立ち入りが見合わせられ、私達の訪問マッサージ治療の中断を余儀なくされていた時も、何処よりも早く解除して、私達の訪問マッサージ治療の再開を許可してくれたのも、患者番号２番の患者様が入居するこの施設。

同業他社より早い時期に新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種出来たのも、この施設長さんのご厚意によるものなので、この患者様、ご家族様、施設関係者の皆様が、いつもピンチの時に助けてくれる有難い存在です。

今では色んなご協力とご縁を頂き、担当させて頂く患者様も増え、ご協力頂く医師も増え、北九州市で訪問マッサージ治療院と言えば、心蓮と言うポジションは獲得出来た様に思います。

それもこれもきっかけを与えてくれたこのご家族様のお蔭ですので、明日は母の日と言う事もありまして、私の母よりちょっとだけ先輩のこのご家族様をお誘いして、昨日行きつけのお鮨屋さんを貸し切りにしてもらい、ご飯を共にしてきました。

このお鮨屋さんをご紹介してくれて、最初に連れて行って頂いたのもこのご家族様で、たまたまその大将が私と同じマンションに住む事から意気投合し、以来行きつけになったのも何かのご縁で、恐らく私など足元にも及ばない程のお金を持っているこのご家族様も、昨日の会食では私の顔を立ててくれて、ご馳走する事に応じてくれました。

プロボクサー時代、初めてのファイトマネーで母を食事に連れて行った時を思いだします。

お蔭様で会社としても成長し、ご飯が食べれる様になった姿を、この母に見せれる事が出来て、美味しいお鮨とお酒に、楽しい時間を過ごして私もとても嬉しかったです。

初心忘れるべからずで、来週からも頑張ります！！

因みに、お酒好きの私にいつも美味しいお酒を差し入れしてくれるこのご家族様ですが、

昨日頂いたのが…

↑一番最初の写真で、何度もこのブログに登場する、私が息子の様に可愛がっていた、プロボクサー濱村悠太郎選手のスポンサーになっている天心さんのお酒だったのには驚かされました。

誰かが言ってましたが、人と人は支え合って出来ている物だと。

私も誰かの支えとなれる様、これからも邁進していきたいと思います。

鍼灸訪問マッサージ心蓮　田原淳二